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2月5日、お笑い芸人のブログへ誹謗中傷の書き込みをしたとして、警視庁中野署が
17~45歳の男女18人を名誉毀損容疑で書類送検する方針を固めたと報じられた。
加えて、脅迫容疑でも29歳の女性が書類送検されており、この件に関する検挙は19人にのぼった。
ブログの炎上から閉鎖などといったことは過去にもあったが、これらの書き込みからの
一斉摘発は全国で初のケースとなる。報道された当日は、「ブログ・オブ・ザ・イヤー2008」の
表彰式が行われており、受賞した上地雄輔氏らも、今回の件に関しては「悲しい」と
コメントした。
この報道を受けて、当事者であるタレントのスマイリーキクチ氏は、ブログで
「約10年間にわたってインターネット上の掲示板などで匿名者からの誹謗中傷の被害を
受けてきた」と告白している。
(中略)
経緯はどうあれ、ブログへの書き込みを名誉毀損、そして脅迫と判断して立件されたのは
事実だ。このことに関しては、ネット上などでも、言論弾圧に繋がるのではないかなどと
危惧の声も上がっている。
しかし今回のケースでは、根も葉もない噂が一人歩きし「匿名で書き込んだつもり」
のブログへの誹謗中傷が、名誉毀損、そして脅迫にあたると判断された。捜査当局は
「安易な中傷への警告の意味を込めた」という。摘発を受けた人の中には、17歳の
女子高生だけでなく、45歳の大学職員という立派な社会人まで含まれている。
誹謗中傷を執拗に繰り返すこと暴力に過ぎない。言論の自由は別ものだ。
(中略)
今回のケースで一致していたのは、摘発された全員が「犯罪になるとは思わなかった」
と話している点だ。仮に、相手が犯罪者であったとしても、匿名の第三者が執拗に
誹謗中傷を繰り返すとどうなるのか。それも、事実無根のことであればなおさらだ。
ブログや掲示板などで誹謗中傷を繰り返す人の多くは認識不足のようだ。今回の報道を受けて
「これで摘発されるならば自分はどうなるか」などと心配するブログの書き手も見かける。
取り締まるほどのことか、と考えていることの裏返しかもしれない。
(後略)
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