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おカネあるのに使わない高齢者 それが若者の低賃金を生む
URLリンク(news.livedoor.com)
車や旅行が売れないのは、若者がお金を使わないからだ。一面、これは正しい。
ところが、個人金融資産の内訳を見ると、8割が50歳代以上なのだ。むしろ、お金のある高齢者が消費しないため、
若者にお金が環流しないという構図が見えてくる。
個人金融資産のうち8割を50歳以上が持つ
今どきの若者は、車も買わないし、旅行にも行かない。金を溜め込んで、家でケイタイやネットばかりしている。
そんな議論に対し、ネット上では、「お金がないから仕方がないだろ」といった反論がよく見られる。
主に若い世代かもしれない。
もちろん、お金があっても車や旅行を購入しない可能性はある。しかし、若者にお金がない、というのを
裏付けるかのような個人金融資産のデータがあるのだ。それが、情報サイト「URLリンク(www.gamenews.ne.jp)」で2009年1月31日紹介され、
タイムリーな話題としてネット上で脚光を浴びている。
第一生命経済研究所が、2005年7月5日にまとめたレポートだ。それによると、04年度末の個人金融資産約1400兆円のうち、
30歳代以下は1割にも満たない。ほとんどが中高年で、うち5割強を60歳以上が占めている。
団塊世代を含む50歳以上だと、8割にも達するのだ。現在は、資産総額が約1500兆円に増えているが、
担当の主席エコノミストの熊野英生さんによると、こうした傾向は変わらないという。
レポートでは、高齢者に資産が偏在する理由として、退職金のほか、住宅ローン返済完了、
子どもの経済的自立、親からの資産相続などを挙げる。さらに、熊野さんは、「高年齢化や年金など
社会保障の不備による先行き不安や、バブル崩壊の悪夢が忘れられないこともあって、貯蓄が増えている」と分析する。
とはいえ、過剰な貯蓄は、経済に悪影響を及ぼすと指摘する。
「経済が縮小して、所得水準が切り下がります。それが、さらに貯蓄に跳ね返るんですね。お金は使った方が、
事後的には貯蓄額がアップするんですよ。お金を溜め過ぎるのは、経済によくないんです」
>>2以降に続く