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パイオニアが薄型テレビ事業から撤退する方向で検討していることが7日、わかった。
昨年、中核部品であるプラズマテレビ用パネルの自社生産からの撤退を決めたが、
さらに製品組立工場の操業を年内にも打ち切る。同社の薄型テレビ事業は赤字が続いており、
カーナビゲーションシステムなどの車載機器部門に経営資源を集中させる。
プラズマテレビの今年度の出荷台数は30万台前後。業績不振のため3月までに
パネルの自社生産をやめ、パナソニックから調達したパネルを使ってテレビ生産を続ける計画だった。
米国と欧州の組立工場はすでに閉鎖を決めており、国内唯一の静岡工場(静岡県袋井市)も
生産を中止する方向。液晶テレビは欧州で提携先のシャープから製品供給を受けて
販売しているが、景気後退で一段と採算が悪化したため、テレビ事業から完全撤退する方向で
見直し作業に入っており、月内にまとめる中期経営計画に盛り込む。
パイオニアは平成21年3月期業績で5年連続の最終赤字となる見通し。車載機器部門が
稼ぎ頭だが、自動車不況で同部門も低迷しており、抜本的な対策が求められていた。
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