09/02/06 02:00:24 uQQ4+WU80
>>799
この「郵貯資産を自由に運用できるように」というのには幾つかの意味があって、
・赤字国債をただ買うだけ=ローリスクだが、赤字事業団などの無駄の削減に繋がらない
・自由に財政投融資ができるようになる=ハイリスクだがハイリターンも期待できる
ということ。
現在の金融状況では、ハイリスク・ハイリターンより、ローリスク・ローリターンのほうに
針が振れるので、「自由な財政投融資などさせたら、資産が減るばかり」という不安に
苛まされるのは理解できる。
ただ、「では、赤字国債を買い続ければいいのか?」というと、それでは元栓を閉めることに繋がらない。
「では、資産運用などせずに、ただ預かっていればいいのか?」というと、今度はそれでは
預金者には利息が支払われない。
利息というのは「金を預けているから当然貰える」というわけではなくて(金は無からは湧いてこない)
「預けた金を元手に銀行が資産運用をして、それによって得た収益を利息支払いに当てる」
というものだから、何らかの形で資産運用/財政投融資が行われなければ、利息は払われない。
また、銀行の設備費・人件費もそうした「預かった金を運用した収益」で賄われるわけで、
一切の財政投融資を禁止するというのは馬鹿げている。
今は、「儲けたい」から「損をしたくない」という方向に意識が変わってきているから、
少しでも損をしないようにしよう、という志向が支持されるが、だからといって
「タンスにお金をしまっておいたら、いつの間にか増えていた」
ということがあり得ないのと同じで、郵貯に【財政投融資】【資産運用】をどの程度期待するつもり
なのかを、意識しないで「よくわかんないけど騙された」とか言ってると、
たぶん今もまた別の「よくわかんないけどダメ」に騙されたことに3年後くらいに気付くことになるよ。