09/02/06 01:53:00 uQQ4+WU80
>>12
郵政民営化は【財政投融資】の解消が主眼。
民営化以前を見るなら、郵便局が郵貯を使って赤字国債をガンガン引き受けるから、
赤字国債をアテにした、収益性のない事業団や公益特殊法人が無駄に増えた。
今言われている「行政の無駄」というのは、そうした収益性のない事業団や公益特殊法人の存在と、
そこに天下りして事業団や法人を渡り歩く「渡り」など。それらの人件費が事業団・特殊法人の
コストを押し上げているし、そうしたコストを賄うために赤字国債が必要になり、
赤字国債の引き受け手が誰もいないならともかく、郵貯でそれを引き受けるもんだから、
歯止めが掛からなかった。
そこで、無駄遣いの元手(=郵貯)を使わせないようにするために、郵貯を民営化してしまい、
「郵貯資産を自由に運用できるように」させた。
民営化される前の郵貯には【財政投融資】のノウハウがなく、リスクの少ない国債を買うしかなかった。
これが、「郵貯があればいくら赤字国債を発行しても引き受けて貰える、事業団・公益法人に
天下りしてもその費用が賄える」に繋がってた。
出口・蛇口(事業団や公益法人)を減らすのはもちろんだが、「そもそもそんな原資がねえよ」
という状態にするため、つまり元栓を締めてしまうことを狙ったのが、【財政投融資】を念頭に置いた
郵政民営化。
ここで郵政民営化を辞めると、皆が「天下りだ!役人ボロ儲けだ!無駄が削減できてない!」
と騒いでいる、ダダ漏れの出口に対する、元栓封印ができなくなってしまうわけだ。