09/02/05 18:48:26 /AZ1SDJHO
◆スレリンク(eco板:107-114番)
★郵貯:利益の源泉/収益源のタイムリミット
■《郵貯:利益の源泉=預託金》
03年度で資金運用収益の実に8割を、「財政融資資金預託金」の収益に頼っている。
預託金は、国債の利率よりも1%以上高い。こんなに儲かるのは、7年満期のくせに「(7年金利より約0.4ポイント高い)10年国債利回り+0.2%」を基準に金利が決まっていた。
不当に高い金利。7年満期なのに10年の金利を適用するというのが信じ難いデタラメさ。
■収益源のタイムリミット:《09年度、郵貯の利益の源泉たる預託金2兆円が無くなる》
郵貯の利益の源泉たる預託金は、2008年度にはほぼ全額が完済され、郵貯の資産から消滅する。
経常収益は2兆円以上低下する。これは郵貯の経常利益がまるまるふっとぶ規模。
■つまり…
今、郵貯が儲かっているのは、『ただただ財投改革以前の(理不尽な)遺産に頼っているからで、「郵貯自体が何らかの強み」を持っているわけではない。』
手厚い政府保証のおかげで生き延びてこれただけであって、郵便事業も郵貯関連も、効率やサービスが良かったわけではない。
税金を払わない税金ドロボー、高速道路タダ乗り、手厚い政府保証つき金融。
郵政公社には、《見えない国民負担》が多過ぎる。
■300兆円近い資金をどう運用し利益を出していくか
その経営戦略をとっとと練り上げないと、郵貯に公的資金投入ということにもなりかねない。
というか、こんな馬鹿でかい金融機関が高い収益率を上げる方法なんか無いと思うのだが。
■「都銀と違って、郵貯は赤字を出した事が無い」といった趣旨のことは、もう笑止としか言いようが無い。
預託金は実質政府保証つきで、しかも無意味に高金利と来ている。赤字にする方が難しいというものだ。
■《見えない国民負担》
郵政公社は、税金を全く払っていなかった。
固定資産税、法人税、社員の福利厚生、年金その他の保険料、更には「一般の銀行が払っている預金保険料」すら一切払っていなかった。高速道路料金も、郵政公社は払わないでよかった。
こういった手厚い保護の下だから、自立採算できていたのであって、税金が一銭たりとも使われていないというのは、おおいなる勘違い。