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★裏日本に→広く日本に 滑川市の歌、「差別的」と指摘受け改訂
・昭和二十九年の市制施行以来、滑川市民に歌い継がれてきた市歌「滑川市の歌」(作詞・
高島高、作曲・信時潔)について、市は歌詞の一部を改めた。
日本海側の蔑称(べっしょう)とされる「裏日本」という言葉が含まれていたためで、市民の
指摘もあり、歌詞中の「裏日本に」という表現を「広く日本に」に改訂した。
「滑川市の歌」は市制施行を記念して作られ、三番まである。成人式など市の行事で
歌われ、長年にわたって市民に親しまれてきた。
今回、問題となったのが、二番の歌詞の一節「裏日本に覇を称(との)う」の「裏日本」。
明治以後、近代化の進んだ太平洋側と比べ、経済的に遅れた日本海側を指す言葉として
定着していたが、差別的な意味合いを持つとして、現在はほとんど使われていない。
市民からも「不適切ではないか」「違和感を覚える」などの声が上がっていたため、市は
市制五十五周年を迎えた本年度、歌詞を改めることにした。
作詞した高島氏の遺族の承諾を得て、市内の有識者による懇談会で新しい歌詞を協議。
元の歌詞が持っていた古里を誇りに思う気持ちや、歌いやすさなどを考慮し、「広く日本に
覇を称う」に決めた。
市は「狭いエリアにとらわれず、日本全土に向けて発展していく意欲も歌詞に込めた」と
話している。
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