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強度の高所恐怖症であるのに修学旅行先で東京タワーに無理に上らされた結果、不安障害になったとして、
大分県立臼杵養護学校に在籍していた大分市の知的障害者の男性(18)と両親が、県に
約330万円の損害賠償を求めて大分地裁に提訴し、3日、第1回口頭弁論があった。
県側は「男性は強度の高所恐怖症ではない」などとして請求棄却を求め、全面的に争う姿勢を示した。
訴状によると、男性は幼いころから高所恐怖症で、高い場所に行くとしゃがみ込んで全身に力が入るなどの症状が現れる。
2007年10月、同校高等部の修学旅行で東京タワーに行った際、担任教諭に連れられ展望台(約150メートル)に
上り、泣きわめくなどのパニック状態に陥った。
男性は旅行後、高い建物を見ただけで不安を訴えるようになり、「不安障害」と診断され、現在も通院治療中という。
男性側は、旅行前に学校のアンケートで、両親が「展望台には上らせないでほしい」と要望しており、
学校側は注意を怠った過失がある、と主張している。
これに、大分県側は答弁書で「担任教諭は男性の同意を得て東京タワーに上らせている。ま
た男性は、展望台のゲーム機で写真撮影するなどしており、パニック状態ではなかった」と反論した。
=2009/02/04付 西日本新聞朝刊=
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