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★谷人事院総裁「ミスター渡り」の異名 メディア操作し組織防衛
・「内閣人事・行政管理局」への機能移管をめぐり、政府と徹底対立した人事院。そのトップである
谷公士(まさひと)総裁は平成13年に郵政事務次官を退任後、財団法人などを渡り歩いてきた
人物で、政府・与党内からは「ミスター渡り」との声も出ている。その組織防衛への執念は
徹底しており、今後も法案作成過程での抵抗をにじませる。人事院が得意とするメディアや
政界への説得工作術とは-。
「私は人事院を代表し、人事院の立場に今後もご理解いただけるように努力するつもりです」
3日朝、国会内で開かれた政府の公務員制度改革推進本部で人事院の機能移管が決まったが、
谷氏は余裕の表情を見せた。
谷氏は昭和39年に郵政省に入り、平成10~13年に郵政事務次官を務めた。退官後は同省所管の
財団法人「郵便貯金振興会」(現ゆうちょ財団)理事長へ天下りし、同時期にさらに2つの財団法人の
理事長を兼任。15年6月には有料CS放送の関連会社会長となり、16年4月に人事官に就任、
18年4月から人事院総裁を務めている。
長く折衝してきた甘利明行政改革担当相は「あんな不遜な官僚は見たことがない」と憤りを隠さない。
甘利氏が話をしようとしても、谷氏は「事務方と同じ見解ならば会う必要はない」と面会を度々拒否。
交渉過程では、甘利氏との電話での会話を無断で録音するなど抵抗戦術を続け、「われわれを
総務省や財務省などと同列にしないでほしい」と言い放ったという。(>>2-10につづく)
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