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アレクシス・ド・トクヴィル生誕200周年
(1809~59)著『アメリカ・デモクラシー』
トクヴィルはアメリカのデモクラシーを評価するが、それはリーダーシヅプのよさにあるのではない。
彼が評価するのは、治者がながく国民の利害に反して統治しえないこと、国民の利益や権利意識、また法意識や公共心を育成すること、なかんずく国民の行動を活発にし、躍動するエネルギーを与えていることにある。
デモクラシーの危険は、よくいわれるように無政府的な弱さにあるのではない。
むしろ恐るべきは国民の多数者を背景にした権力の気まぐれな強さにあり、強力な国民の多数者が政治や世論を支配
し、しばしば圧政的になリ、少数者、とリわけすぐれた思想をもつ人びとを圧殺してしまうことにある。