09/02/01 10:15:06 0
●この期に及んでインチキ数字のデタラメ政府
これから春先にかけて、一体どれだけの派遣切りが行われるのか。衝撃的だったのが
28日、製造派遣・請負会社の業界団体などが発表した「3月末までに40万人が職を
失う」という数字だ。厚労省は昨年12月26日、非正規労働者全体の失業者見込みを
、ほぼ同期間で8万5000人と発表した。「役所の発表なんてこんなもの」と言って
しまえばそれまでだが、ケタ違いのインチキ的な数字だったことになる。
(中略)
2009年3月には、製造業派遣の契約切れが集中する。いわゆる「2009年問題」
だ。これにドロ沼不況が追い打ちをかける。冗談ではなく、街には失業者があふれるこ
とになる。
民間シンクタンクのリポートにも、厳しい数字がズラリだ。
「2009年半ばにかけて、雇用は170万人程度減少する可能性がある。雇用削減の
スピードは、前回の景気後退局面だったITバブル崩壊後の雇用削減に比べて約3倍」
(大和総研)
「失業者数は、09年度に140万人程度、10年度は50万人程度増える」(第一生
命経済研究所)
どんなに少なく見積もっても、70万~100万人は職を失うことになるのだろう。
厚労省は「8万5000人」という数字の積算根拠について、「全国の労働局と公共
職業安定所が企業に聞き取り調査を行った結果」というが、どれだけ幅広く企業に調査
をしたのかは怪しい。
「可能な限り多くの企業を調査しようとしたが、中には答えたくないという企業もあっ
た」(厚労省雇用政策課)とか言うのだ。
麻生首相は28日の施政方針演説で、「3年間で160万人の雇用創出を目指す」と
言った。3カ月で160万人ではない。この期に及んで、あまりにも悠長で無責任な話
だ。
(日刊ゲンダイ2009年1月29日掲載)
URLリンク(news.www.infoseek.co.jp)