09/01/31 10:22:03 0
私は近い将来、世界的な通貨危機が訪れると考えています。その後は、本格的な商品の時
代です。今、原油をはじめとした多くの商品価格は大きく下がっていますが、これは一時的な
調整局面にすぎず、いずれ反転するはずです。現在、投資の指標となるファンダメンタルズ
(経済の基礎的条件)が損なわれていないのは商品だけなのですから。
どの商品が上がるかは、需給バランスを考えればわかります。需要が供給を上回っている
ものが有望なのです。
(中略)
現在、GMやシティバンクなどは完全にファンダメンタルズが損なわれている。公的資金の注
入などせず、一度バランスシートをきれいにして、やり直すべきなのです。むろん失業者があ
ふれ、一時的に大変なことになるでしょうが、それを覚悟して政府がセーフティーネットを用意
しておくべきでしょう。
例えば、日本のバブル崩壊後の90年代後半、政府は、事実上経営破たんしている「ゾンビ
会社」に資金を注入し続けました。結果、その後8年間にわたって、株価は8割下落し、10年
以上にわたり不況に苦しむことになりました。
一方で、同じく90年代後半、韓国経済は一度崩壊しました。が、すべて清算した後、世界でも
有数の経済成長を遂げたのです。
(中略)
日本は健闘していると思いますが、環境の変化に適応していかなくてはなりません。70年代、
日本メーカーのほとんどは米国と取引していましたが、現在はアジア諸国が中心で、工場も
海外に移転している。成熟国家として、輸出産業に依存し続けていては厳しいでしょう。
さらに深刻な問題は、少子化です。政府の政策は目立った効果をあげておりませんし、子供
が増えないなら、移民を受け入れるしかありません。そしてもう一つの問題は巨額の財政赤
字です。このまま手を打たずにいれば、今のティーンエージャーが40歳になった頃、日本は
大変な事態に直面するでしょう。私が今10歳の日本人であったら、怒って革命でも起こすか
もしれませんね(笑)。(抜粋)URLリンク(president.jp.reuters.com)