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永さんは、そんなテレビが嫌になって、昔から親交の深い黒柳徹子さんと、
筑紫哲也さん(昨年11月に死去)の番組に年に1回ずつ出る以外は、
ほとんどテレビには出演していないという。
「明治維新が終わっていない」という閉塞(へいそく)感漂う
日本の状況を変えるにはどうしたらいいのだろうか。
「しょっちゅう旅をしているから、僕は知らない街へ行きます。
そういう時、振り返るんですよ、歩きながら。どういう道を歩いてきたかを
確認すると、帰りに迷わないの。でも、振り返らないで歩くと、
ちょっとしたカーブで迷っちゃう。日本という国は、立ち止まって振り返って……
ということをしないまま来ちゃっているからね」。だから迷っているのだという。
「『上を向いて歩こう』じゃなくて、『振り向きながら歩こう』」と、永さんは、
自身が作詞した坂本九の大ヒット曲に絡めて、提案した。そのためには、新聞も本も、仲間との会話も、歴史を学ぶことも必要になってくる。
永さんの大ぶりセーター。笑顔の犬のイラストデザインが目に付く。
聞けば、ファッション評論家でタレントのピーコさんがコーディネートしてくれたのだという。
「女房みたいでね」なんて言って、うれしそうに笑った。元々は、
02年に亡くなった妻、昌子さんの古い友人だという。
多いときには1日100通以上、1年で4万通のはがきを書いてきた永さん。
亡くなった妻あてのはがきも、一緒に毎日したためている。【中川紗矢子】