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「関西一の女相場師」との触れ込みで出資者から多額の資金を集め、
自宅のパソコンで運用していた大阪府泉佐野市の主婦(54)が、
25日夜から姿を消していることが関係者への取材でわかった。少なくとも約200人から計約15億円を集めたとみられ、
出資者らはこの主婦を近く大阪府警に出資法違反(預かり金の禁止)容疑で告訴する方針だ。
出資者らによると、この主婦は十数年前から「元本保証」と宣伝し、知人を通じて出資を募っていた。
数年前に投資事業組合を立ち上げて資金集めを本格化。出資者は大阪、京都、三重などの主婦や会社員らで、
月に2~5%前後の配当を受け取る内容の契約書を交わしていたという。
主婦は集めた資金を、日経平均株価の変動を予想する「日経225オプション取引」で運用しており、
昨年9月までは約束通りの配当があった。しかし、
米大手証券会社のリーマン・ブラザーズが破綻(はたん)したことによる「リーマンショック」後の同10月ごろから滞るようになり、
同12月ごろからは「3カ月で25%の配当を払う」などと配当率をアップして、出資者に増資を求めていたという。
ところが主婦は今月25日夜、夫や子どもら家族4人とともに自宅から突然失跡。出資者の一部は被害者の会を結成し、
弁護士に相談した。弁護士は「元本保証と言って不特定多数から金を集めるのは出資法違反」と指摘。
弁護士が確認できていない出資者も多数いるとみられ、被害総額は増える見通しだ。(滝坪潤一、左古将規)
写真:失跡した主婦の自宅の門。「株で得た資金で建てた」と出資者に話していたという=29日午後、大阪府泉佐野市、滝坪写す
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ソース朝日新聞
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