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・本日(1月29日)、牧野正さん(58歳:福岡拘置所)、佐藤(旧姓野村)哲也さん(39歳:
名古屋拘置所)、川村幸也さん(44歳:名古屋拘置所)、西本正二郎さん(32歳:東京拘置所)に
死刑が執行されたことに対し、強く抗議する。
森英介法務大臣は、昨年10月28日に死刑を執行を行い、更に3ヶ月後の今日、4名の
死刑執行を行った。これは、死刑の執行にあたっては、記録を精査し慎重に慎重を期すという
人命に配慮した従来の慣行を完全に踏みにじるものであって、暴挙というほかない。
2006年12月25日の長勢元法務大臣の死刑執行に始まり、鳩山、保岡の各法務大臣へと
続く連続的な大量の死刑の執行は、わずか2年1ヶ月の間に、10回、合計32名にのぼり、
過去30年間類例がなく、死刑廃止に向かう国際的なすう勢に完全に逆行するものであって、
強く非難されなければならない。
牧野正さんは、無期懲役の判決を受けた事件の控訴取り下げ無効の裁判を起こし、係争中だった。
死刑の量刑が正しかったか否か大いに疑問がある。
佐藤哲也さんと川村幸也さんは、共犯4人の事件で、2名は無期懲役の判決を受けており、
首謀者は別にいると争っていた事件である。
川村さんは、再審請求をして、棄却された状態で、さらなる再審の準備をしているところだった。
西本正二郎さんは、自ら控訴を取り下げて確定した事件で、三審まで裁判を受ける権利を
保障されておらず、死刑の量刑が正しかったか否か大いに疑問がある。
同時に、法的に何らの義務がないにもかかわらず、死刑の執行を強いられている拘置所職員の
苦痛にも心を致すべきである。
法務省は、真に反省した人を矯正・更生させることにもっと力を注ぐべきなのではないだろうか。
私たちは、死刑の廃止を願う多くの人たちとともに、また、森英介法務大臣に処刑された牧野さん、
佐藤さん、川村さん、西本さんに代わり、そして、この間連続的に死刑を執行させられている拘置所の
職員に代わって、森英介法務大臣に対し、強く抗議する。
死刑廃止国際条約の批准を求めるフォーラム90 (抜粋)
URLリンク(www.labornetjp.org)