09/01/26 20:46:03 0
■というわけで、麻生番記者は麻生さんに肩入れし、小沢番の記者は小沢さんに肩入れする傾向が強い。
よって野党の政治家の番は、野党の視点から、与党の政治家の番は、与党の視点から、と、集めてくるネタのスタンス、
方向性が違う。一般に政治記事で一番読まれる内幕ものは、そういういろんな義理人情にしばられた番記者たちの、
違うスタンスのネタを総合して、キャップとかサブキャップの人がまとめる、という形になることが多い。
■で、自分の番をしている政治家が出世(?)すれば、その番記者の政治部内でのポジション(?)もあがる傾向にある。
麻生番の人は、麻生さんが政調会長であったときは政調会長番、幹事長のときは幹事長番となる。
麻生さんが総理になると、麻生番記者が官邸キャップになることが多いかもしれない。官邸キャップとは
官邸発のニュースの責任をにない、出稿方針にも最も影響力をもつポジションで、麻生番が官邸キャップになると
麻生政権に擁護的な記事が多くなる、かもしれない。
■しかし、世論が民主党支持に傾くと、小沢番記者とか民主党の政治家の番をしている記者の政治部内発言力が増す傾向になるし、
読者の喜ぶ記事、読みたい記事が、民主党の動向・発言に集中すれば、あるいは現政権の批判に集中すれば、
自然と野党政治家の番の出稿やネタも増える。新聞記者の「出世」はネタの大きさ・数と出稿量できまるから、
番記者たちもみずから番をしている、パイプができてネタがとれる政治家の出世を願うのだ。
■政治部は省庁のクラブに所属する記者や選挙班などをのぞけば、官邸(政府・内閣担当)、平河(与党担当記者)、
野党(おもに民主党担当)などに振り分けられ、それぞれキャップがいて、記事を出稿するのだが、短期政権だな、
選挙が近いな、などと世論の動向など眺めつつ編集局の偉い人たちが判断すると、自民党政権下でも、
民主党とのパイプが太い人が官邸キャップになったりする。そうすると、官邸クラブから出稿される記事も、
微妙に政権早くかわれ~みたいな念のこもった内容になることも。民主党政権になれば、民主党とパイプを持つ
記者が活躍できる場面が多くなるからだ。
続く