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日本で初めて時速300キロでの営業運転を実現した新幹線500系車両が、来春にも
東海道区間(東京―新大阪)から姿を消す見通しになった。開発したJR西日本の関係者
から「男前」とも称されるスマートな形だが、速さにこだわったスマートさがかえって
あだとなった。山陽区間(新大阪―博多)での運転は続く。
500系は1997年3月に山陽区間の「のぞみ」としてデビュー。姫路駅より西で
当時世界最速タイとなる時速300キロを出し、山陽区間の平均速度242.5キロなどは
ギネスブックに載った。東海道区間にはこの年11月に乗り入れた。
空気抵抗の軽減を追求したくさび形の先頭車両とほっそりとした車体は、鉄道ファンから
人気を集めている。「特に子どもの人気がすごい。彼らが撮る写真に、運転台から一緒に
写るのが誇らしかった」と運転経験のあるJR社員は話す。
だが、自慢のデザインで切り捨てた部分が、当初から難点と言われてきた。
先頭車両の全長27メートルのうちくさび部分が15メートルを占めるため、座席は
ほかの車種より12席少ない。ほかの車種の故障で500系が代替車になると、指定席を
とったのに座れない乗客が出かねない。くさび部分の影響で通常は1両の片側に二つある
乗降扉が一つしかないことも、乗客には不便だ。「使い回しの悪さが東海道で最も嫌われた
理由」と証言する関係者もいる。
(>>2以降に続く)
▽画像
東京駅で出発を待つ新幹線500系車両
URLリンク(www.asahi.com)
東海道新幹線の最新車両N700系=JR東海提供
URLリンク(www.asahi.com)
▽朝日新聞
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