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職員は男性の連絡先を聞かず、男性も窓口を再び訪ねることはなかった。
同区の担当者は「結果は残念だが、対応に問題はなかったと考えている」とするが、
市民団体「住吉生活と健康を守る会」の岸晃事務局長(68)は「その日の生活も苦しくて訪ねたはず。
その場で生活保護の申請ができるよう職員が積極的に事情を聞くべきだった」と指摘する。
実は、男性は、区役所を訪ねる前月分から家賃を払えなくなっていた。
管理会社には「病気で仕事のあてがない」と話していた。
結局、5か月分を滞納したが、この時は、実家に無心し、滞納分を支払った。
しかし、昨年11月から再び家賃が滞った。男性は今度は実家にも明かさなかった。
年末に兄に電話をかけてきた。
兄は「生活保護を受けたらどうだ」と勧めたが、男性は「元気だから」と答えるだけだった。
それから間もなくの死。
兄は「私もいま、失業している。弟は、家族に心配をかけたくなかったのだろう」と唇をかんだ。
(社会部 冬木 晶)(終)