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【北京=佐伯聡士、牧野田亨】昨年1月、日本で発覚した中国製冷凍ギョーザ中毒事件で、
製造元の天洋食品(河北省石家荘市)により回収・保管されていたギョーザが、河北省唐山市の
「唐山鋼鉄」など複数の鉄鋼メーカーに大量に横流しされ、同年4~6月ごろ、従業員やその家族らが
食べていたことが23日、関係者の話で分かった。
また、別の関係者は、中国国内で6月に起きた中毒事件の被害者が、同省承徳市の「承徳鋼鉄」の
関係者4人であると明らかにした。
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人は横流しされたギョーザを食べたものとみられ、中毒事件発覚後もギョーザが広範囲に出回るという、
ずさんな管理実態が浮き彫りになった。
◆「福利厚生」名目で無料配布◆
唐山鋼鉄従業員によると、冷凍ギョーザは昨年5月ごろ、会社から「福利厚生の一環」として無料配布された。
対象は、正規従業員7000~8000人のうち夜勤者が中心で、日本で中毒事件が発覚し、輸出が禁止された
天洋食品製「中華deごちそう ひとくち餃子」が2~4袋ずつ配られた。
唐山市で本紙が確認した製品の包装デザインは黒色が基調で、事件当時公表された赤色基調のものとは異なる。
輸入元企業の親会社の日本たばこ産業(JT)によると、黒色の商品は高級感を出すためデザインを刷新したもので、
昨年2月から発売する予定だったが、事件発覚で日本国内には出回らなかったという。
記載された賞味期限「2009年4月6日」から逆算すると、製造日は昨年1月6日で、天洋食品が
保管していたものとみられる。
多くの従業員がギョーザを食べたとみられるが、中毒など健康被害は伝えられていない。
同省邯鄲(かんたん)市の「邯鄲鋼鉄」でも、昨年4~6月ごろ、2~3袋ずつ配布された。
系列病院の職員を含め、約3万人に配られたという証言もある。(続く)
(2009年1月24日03時05分 読売新聞)
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唐山市内で配布されていた「ひとくち餃子」=佐藤俊和撮影
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