09/01/21 10:36:23 0
日本で野中広務氏が首相に就いていれば、アメリカで初めて黒人大統領が誕生したのと同様の
重要な意味があった。
野中氏は「部落」と呼ばれる虐げられた階層の出身で、今なお社会的差別が存在する中にあって
政界No.2にまで登りつめた。そして2001年には次のステップとして首相になることが期待され、
所属派閥も彼を推していた。
しかし党内では部落出身の首相を受け入れる態勢が整っていた訳ではない。現在の首相、麻生
太郎氏は彼の派閥の会合で自身の考えを打ち明けたことがある。その時会合に出席していた
同派の亀井久興氏(学習院初等科時代から麻生氏とは同窓。現在は国民新党幹事長)によれば、
彼は「ああいう(部落出身の)人たちに日本の舵取りを任せて本当にいいんですか?」と語ったと
言う。麻生氏は日本の支配層エリートの典型的人物で、彼は元首相の孫であり財閥企業の御曹司
である。
亀井氏は不適切発言だとその時思ったが、出席していた者たちはやり過ごしたと言う。彼はこの
発言が外部に漏れるとは思ってもいなかったが政界および部落関係者たちの間には瞬く間に伝わ
った。
政治記者がドアの外で盗み聞きしていなかったならば、麻生氏の発言は部屋の中だけのことで
終わっていただろう。とは言え、タブー視されている部落問題であるが故に大々的に報じられる
ことはなかった。部落問題は現在でも最大のタブーとされ、日常会話で話題に上ることもなければ
メディアもほとんど取り上げることはないのである。
この2年後、野中氏は政界を引退するに際して党の幹部たち多くが揃っている場で麻生氏発言を
「決して許さない」と面罵した。麻生氏は押し黙ったままだったと言う。
2005年に野党議員が国会でこの件に関して麻生氏に質問を行ったが、麻生氏は「私はそのよう
な話をしたことはありません」と否定した。 (>>2-5に続く)
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NYタイムズ:
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