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小沢“ガチ”党内粛正…世論調査好調も「油断するな」
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民主党の小沢一郎代表が警戒レベルを引き上げている。麻生太郎内閣の相次ぐ敵失を受け、世論調査などが好調のため、
党内が有頂天にならないようげきを飛ばしているのだ。これまで、民主党は「ブーメラン政党」と揶揄されるなど、
チャンスになると気を緩めて自滅するジンクスがあった。悲願の政権交代を前に「同じ轍は踏まない」と党内の粛正に懸命だ。
【衆院選備え倹約】
「小沢氏は最近、『油断するな』が口グセになっている。年明け早々に再開させた抜き打ち行脚でも、候補者や
スタッフに口を酸っぱくして言い含めていた。記者会見での発言も慎重だ。予想以上の追い風の中、自らにも『油断大敵』と言い聞かせているのだろう」
民主党関係者はこう語る。
時事通信が１６日公表した世論調査。麻生内閣の支持率は１７．８％と２カ月連続で２０％を割り込んだ。
次期衆院選の比例代表の投票先では、民主党が３７．１％で、自民党の２１．７％を倍近くリード。
「首相にふさわしい政治家」でも、小沢氏が３９．２％で、麻生首相の２０．８％を圧倒した。
他社の調査でも、同様の結果が出ている。定額給付金への批判や、麻生首相の迷走発言などが原因とみられ、
民主党への積極的支持とは言い切れない。これを小沢氏は自覚しているようだ。
引き締めは資金面でも。自民党と民主党は１８日、ともに党大会を開くが、自民党が都市型ホテルで開催する一方、民主党の会場は
メルパルク東京（旧郵便貯金会館）。「豪華・盛大なイメージはあまりない。衆院選に資金を投入するため倹約しているようだ」（民主党関係者）
かつて、「稚拙すぎる」といわれた国会戦術もしたたかになった。
自公与党が１３日に２００８年度第２次補正予算案を強行採決して衆院通過させたことを受け、民主党は同日、当面参院で審議拒否する方針を示していた。
ところが１６日には「２次補正は景気対策に必要な部分はある。邪魔するつもりは毛頭ない」（鳩山由紀夫幹事長）として
完全に方針転換。来週１９日からの審議入りに応じたのだ。
>>2以降に続く