09/01/19 03:54:35 0
全日本大学野球選手権に13回出場した奈良産業大(奈良県三郷町)硬式野球部の総監督(50)の
経営する整骨院が、3年前から、医師の診療報酬にあたる「療養費」を自治体などに請求する申請書に、
実際には施術(治療)を受けていない複数の部員に署名させ、療養費を不正受給していることがわかった。
受給総額は数百万円にのぼるとみられ、奈良県や近畿厚生局は不正請求が組織的に行われていたとみて調べている。
読売新聞の取材に対し、総監督は「経営が思わしくないため療養費で穴埋めしようと考えた。
部員に申し訳ない」と話している。
関係者によると、整骨院は月に1度、「療養費支給申請書」を白紙のまま部に持ち込み、現監督(43)や
コーチが毎回、30~40人の部員に署名させていた。
整骨院側が、架空の施術記録を書き込んだうえで市町村や健保組合などに提出し、療養費を受給していたという。
1度しか施術を受けていないのに、1年余りの間に150回以上、施術を受けたことにされた部員は
「申請書が不正に使われることは知っていたが、逆らえなかった」と話している。
総監督は、野球部初代監督や大学助教授を歴任。現在はプロ野球元監督のマネジャーを務め、大学との
雇用関係はない。
整骨院は2006年10月に開設した。硬式野球部は近畿学生野球リーグで通算27回優勝、プロ選手も輩出している。
(2009年1月19日03時12分 読売新聞)
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)