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2009.01.14 国会リポートに第144号を追加しました。
甘利明の国会リポートより
URLリンク(www.amari-akira.com)
「公務員を叩けば叩くほどその人はヒーローになる」「公務員を叩けば叩くほど制度は良くなる」との
考えがマスコミを席巻しています。また、そういう行動をとる事によってヒーローになっている議員もいます。
この読者の皆さんが公務員だとしたら、朝から晩まで「お前はダメな奴だ」と、言われ続けて、
国民のために頑張ろうという意欲が沸いてくるでしょうか?
麻生総理は『信賞必罰』つまり、悪い事をした公務員は厳罰に処すが、良い仕事をした公務員はきちんと評価をする。
この方針で、役人は『使いこなすもの』という基本姿勢です。
国連の下において各国の海洋権益を拡大する協議が行われていますが、数年前にいち早くこの動きを察知し、
当時自民党の政調会長だった麻生太郎氏に日本の迅速な行動を促した国交省の役人がいました。
麻生氏がその場で小泉総理に引き合わせ直ちに対応したお陰で、今日、日本の海洋権益は最大化いたしました。
官邸でこの報告に関する閣僚会議が開かれた時、事務方に向かって「あの時、俺の部屋に飛び込んで
危機を訴えた役人はここに来ているか?」おずおずと手を挙げた当事者に対し、
「君だ!君が、あの時危機感を訴えてなかったら今日はなかった。良くぞやった!」と賞賛し、思わず拍手が起こりました。
会議後、事務局の間で『これぞ役人の使い方。皆、ますます頑張ろうという意欲が沸いてくる』という話になったそうです。
役人、特にキャリアと呼ばれている人達は、超一流の大学を優秀な成績で卒業し、放っておいても一流企業から
就職の手が差し伸べられる所を、あえて条件の悪い役所に飛び込んできます。
私は、公務員制度改革の中で三高公務員を作ると宣言しています。高い意欲と高い使命感と高い能力を備えた
公務員を輩出していく事です。現在、100年ぶりの国家公務員改革を行っております。各省ごとに行っていた
人事を内閣官房に一元化し、信賞必罰のルールを徹底して能力と実績に裏打ちされた人事を行う仕組みを作っていきます。
>>2以降に続く