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歴史共同研究 埋まらぬ溝 中国「天安門」削除を “反日教育”見解にも猛反発
【北京=野口東秀、矢板明夫】日中両国の有識者による歴史共同研究で、民主化運動を武力鎮圧した
天安門事件(1989年)に関する日本側の記述を中国側が「極めて敏感」な問題として削除するよう求め
ていることが関係者の証言で明らかになった。
中国側が「愛国主義教育」と称して“反日教育”を行っているとの日本側の見解にも、中国側は強く反発
しているという。天安門事件から20年となる今年は「政治的に敏感な年」(中国当局者)で、世論引き締め
を強化する中、中国政府は国民を刺激しかねない記述には神経をとがらせており、研究報告書の公表が
大幅に遅れる原因にもなっている。
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研究をめぐっては昨年末にまとめの報告書が発表される予定だった。当初は南京事件(1937年)などに
関する記述が注目されていたが、関係筋によると、日中戦争史の部分について双方が「両論併記」の形
で簡単に触れることで合意したという。
しかし、戦後の日中関係史の部分で、双方の意見の相違が露呈した。天安門事件(6月4日)については、
日本国民の現代中国に対する関心を高める大きな出来事として、日本側は「避けて通れない史実」として
論文に盛り込んだが、中国側は「今年は事件20周年」で敏感な問題と懸念を示したという。天安門事件の
死者数は数百人とも千人以上ともいわれるが、真相は公表されていない。再評価を求める声もあるものの、
「結論が確定している」とする中国政府は「反革命暴乱」とした公式評価を変えようとしていない。
また、日本側は戦後の日中関係に関し、「中国政府の青少年に対する愛国主義教育が日中戦争の歴史を
過度に強調、戦後の日本を客観的に評価していないことが両国関係に悪影響を与えた」との主旨の記述を
しているが、中国側はこれにも猛反発し削除を求めてきたそうだ。
中国側の学者は報告書に対する国民感情を考慮していることを示唆しており、中国側が日本側に要請する
たかちで、報告公表の時期を遅らせているとの指摘もある。
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