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★西松建設元副社長を取り調べへ 裏金１億円持ち込み指示
準大手ゼネコン西松建設の元幹部高原和彦被告（６３）＝業務上横領罪で起訴＝が海外事業で捻出した
裏金約１億円を中国から無届けで持ち込んだ事件で、東京地検特捜部は１４日、海外事業担当だった
元副社長（６８）が持ち込みを指示した疑いが強まったとして、外為法違反容疑で同日中にも
取り調べる方針を固めた。
裏金の総額は少なくとも数億円に上るとされ、西松建設では元副社長らを中心に組織的な
裏金づくりが長期間続けられた可能性があるとみて、特捜部は既に押収した資料などを分析。
不透明な資金の流れの実態解明を急ぐ。
また高原被告は、西松建設とタイの大手ゼネコンとの共同企業体（ＪＶ）が２００３年に受注した
バンコク都庁発注の洪水防止トンネル工事をめぐり「受注で便宜を図ってもらう見返りに
４億円以上のわいろを現地当局者に渡した」などと供述したとされ、特捜部が裏付け捜査をしている。
関係者によると、元副社長は高原被告と共謀し、高原被告が海外事業部で副事業部長などをしていた
０５年から０７年まで、約１０回にわたり税関に届けず、中国から計約１億円を持ち込んだ疑いを持たれている。
高原被告は裏金づくりや持ち込みについて「会社の上層部から指示された。裏金は上層部に渡した」と供述。
元副社長も任意捜査段階で指示を認めたもようだ。
中国新聞 URLﾘﾝｸ(www.chugoku-np.co.jp)
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