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兵庫県高砂市の三菱重工業高砂製作所で約8年半働く派遣社員の圓山(まるやま)浩典さん(46)
=同県加古川市=が13日、同社の正社員であることの確認を求める訴訟を神戸地裁姫路支部に起こした。
圓山さんは偽装請負状態だった3年前に派遣に切り替えられたが、3月末に派遣期限が切れるために提訴に踏み切った。
偽装請負問題を受けて派遣に切り替えられた非正規雇用の労働者をめぐっては、
今春一斉に3年の派遣可能期間の満期となる「09年問題」を迎える。
世界的な景気後退で多くの企業がこの節目に直接雇用せずに「派遣切り」するとみられ、
圓山さんのような立場の人たちの間で同様の訴えが広がる可能性がある。
訴状によると、圓山さんは00年5月、
三菱重工と発電用ガスタービンを作る業務請負契約を結んだ鉄工会社(高砂市)の社員として高砂製作所で働き始めた。
06年4月、製作所側から直接指示を受ける偽装請負状態から3年間の派遣契約に切り替えられた。
今年3月末に契約期限を迎えるが、三菱重工側は「今後の雇用形態は検討中」と回答したという。
圓山さん側は「三菱重工の指揮下で8年半にわたって働き、労働時間なども管理されていた」と指摘。
働き始めた00年5月の時点で事実上の労働契約が成立しており、
三菱重工は原告を正社員として直接雇用すべきだと主張している。
同製作所は「訴状を見ていないのでコメントできない」としている。
写真:提訴後に記者会見する圓山浩典さん(左)ら=13日午後2時すぎ、姫路市北条1丁目
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ソース:朝日新聞
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