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『フェミニズム』に対する誤解
この問題が議論されるに際しては、重大な誤解をもとにフェミニズムそのもの
が糾弾対象とされることがしばしばである。すなわち、『フェミニストの悪あが
き』『カルト化したフェミニズムのせいで少女愛が弾圧されている』というような
認識である。
こうした認識は根本的な誤解を含んでいる。
まずフェミニズムの伝統的な本流である欧州のフェミニズムのもとでは、フェミニ
スト(およびその同調者)は総じてロリータ寛容派であるのが一般的である。
例えば欧州フェミニズムの先駆者であるボーヴォワールなどはよく知られている
ところであるが、彼女ももちろんのこと、少女自身の自主性を重んじ、少女
愛を一貫して肯定し続けた。 フレンチロリータと呼ばれるロリータアイドルのバ
ルドーやバーキンを終止絶賛していたように。
時代とともに子供の権利条約の運動が合流したことも背景にあるのである
が、 基本的に、リベラルであればあるほど、権利としての子供の自主性、子
供が性に目覚める権利=子供の性の解放、を認める方向にゆかざるをえな
いという必然的な流れを受け入れざるを得ないことになる。
一方で、アメリカ合衆国のフェミニズムとなると、児童性愛を激しく非難する
勢力が大きな力を持っているという状況があるが、これはフェミニズムに発した
潮流ではなく、公民権の流れから続く右派からの懐柔があってのことである。
すなわち家父長主義右派(∈キリスト教右派)、プロテスタンティズムのもとで
の宗教的禁欲主義が流入したことで、本来の欧州的リベラル・フェミニズムか
ら離れ、ドゥオーキンやマッキノンが先導するところのアメリカン・フェミニズム、
保守派の懐柔による変異を遂げたアメリカン・ウーマンリヴが生まれた。
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