09/01/09 16:02:06 +kj+qW970
250 :N速+のスレ立て依頼所からコピペ 1/2:2007/10/15(月) 14:31:27 ID:Yn5RI2PE
URLリンク(up2.viploader.net)
「ドナーのケア置き去り 美談の陰で大きな犠牲」
「『手術は成功した』というセリフは、移植患者の容態だけでなく、ドナー(臓器提供者)の
心身の状態も含めて言って欲しい」
自宅のソファに、右腰をかばいながら座り、西日本に住む女性(42)は言った。シャツを
まくり上げると、胸の間から両腰にかけ、縦20センチ、横50センチの大きな手術跡が残る。
肝臓の6割を夫に提供した後、腹部にうみがたまり、2週間の予定だった入院は、転院先を
含め3か月に及んだ。手術から約3年たった今も、傷が痛むという。
確かに、手術同意書にサインはした。しかし、本当は望んで提供したわけではなかった。
「人の命がかかっていた。本心は口に出せませんでした」
夫とは、遺伝的な肝臓病で余命が短いことを知った上で結婚した。「おれは(生体移植は)
いらんからな」と言われていた。食事制限に気を配り、休みのたびに子どもと3人で旅行して、
思い出作りに努めた。
夫の体調が急に悪化した結婚8年目の夏。脳死移植の待機登録のため、夫婦で大学病院へ
行った。脳死移植が少ないことは十分知っており、最後の気休めのつもりだった。
ところが、医師のひと言で状況は一変する。
「余命は3か月。脳死を待ってたら間に合わない。生体間移植をしよう」
死を受け入れていたかに見えた夫は、その日からドナー探しに躍起になった。
いったん臓器提供を了承したおじは家族の反対で断念した。家族と医師の会議で、夫の
両親と姉は「私は提供できません」と次々に席を立った。一人残った女性に、医師は告げた。
「誰もいなければ、奥さん、あなたですよ」
手術の前々日、女性は「怖い。手術したくない」と看護師に訴えたが、予定は動かなかった。