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オバマ氏、景気対策訴え 経済演説「大胆な行動必要」
2009.1.9 00:47
【ワシントン=渡辺浩生】オバマ次期米大統領は8日午前(日本時間9日未明)、バージニア州で演説し、300万人の雇用創出を柱とする景気対策の早期実現を訴える。
次期政権は20日の発足後、過去最大の財政赤字を引き継ぎながら、2年間で約7750億ドル(約73兆円)に上る景気対策に取り組む。
オバマ氏は「(米経済の)進路を変えるのは遅くない」と指摘し、戦後最大規模の政府介入で、金融危機と景気後退の克服を目指す姿勢を強調する。
事前に公表された演説内容によると、オバマ氏は「大胆な行動がなされなければ、米経済は数年間に及ぶ停滞に陥る」と指摘。失業者は急増し、
「世界の中で米国の強靭(きようじん)さの土台となった競争力が失われてしまう」と述べ、グローバルリーダーとしての地位が危機にひんすると訴える。
そのうえで、オバマ氏は2009会計年度(08年10月~09年9月)の財政赤字が約1・2兆ドルに膨らむ過去最悪の財政事情に言及しつつ、
「景気後退から脱却する短期的な手段を提供できるのは政府しかない」と述べ、世界同時不況の様相を呈する中、財政規律を維持させながら、積極的財政出動に着手する考えを訴える。
次期政権は大型景気対策「米回復再投資プラン」を今月招集された議会で法案化させ、2月上旬までに成立させる意向だ。
オバマ氏は演説で、道路や橋などのインフラ整備のほか、環境エネルギー、教育、社会保障分野などに重点的に資金投入する考えを説明。
「21世紀の米経済の競争力回復に不可欠な投資」と訴える。
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