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★天皇の20年 立命館大学教授、大阪大学名誉教授 加地伸行
≪皇室は無謬ではない≫
昨年、西尾幹二氏に始まり、現在の皇室について論争があった。その詳細は十分には心得ないが、西尾氏は
私より1歳年長であり、〈勝ち抜く僕ら少国民〉の心情は同じであろう。皇室への敬意に基づく主張である。
その批判者に二傾向、
(1)皇室無謬(むびゅう)派(皇室は常に正しいとするいわゆるウヨク)、
(2)皇室マイホーム派(いわゆるリベラルやサヨク)
がある。私は皇室の無謬派こそ皇室を誤らせると思っている。
歴代の皇室では皇族の学問初めの教科書に儒教の『孝経(こうきょう)』を選ぶことが圧倒的に多かった。なぜか。
『孝経』は、もちろん孝について、延(ひ)いては忠について教えることが大目的であるが、もう一つ目的があった。
それは臣下の諫言(かんげん)を受け入れることを述べる諫争章を教えることである。皇室は無謬ではない。諫言
を受容してこそ安泰である。そのことを幼少より学問の初めとして『孝経』によって学ばれたのである。諫言-皇室
はそれを理解されよ。一方、皇室のありかたをわれわれ庶民の生活と同じように考え、マイホーム風に論じる派がいる。
だいたいが、皇室の尊厳と比べるならば、ミーハー的に東大卒だのハーバード大卒だのと言ってもそれは吹けば
飛ぶようなものである。まして外交などというのは、下々の者のする仕事である。にもかかわらず、そのようなことを
尊重するのが問題の解決となると主張するマイホーム人権派もまた皇室を誤らせる。(一部略)
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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