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仕事と住まいを失った派遣労働者らを支援するため東京・日比谷公園に開設された
「年越し派遣村」の入村者は3日、大半が厚労省の講堂で朝を迎えた。テントより暖かく、
泊まった人はホッとした表情を見せたが、講堂の利用期限は仕事始めの5日午前9時。
その後の宿泊場所は保証されておらず、不安の声が高まっている。
派遣村実行委員会は3日も、改めて住居の確保などを厚労省に求めた。
実行委によると、2日までの入村者数は322人(宿泊292人)で、体調が悪く風邪が
うつる恐れがある人などを除き約250人が講堂に移った。3日になって入村者は
約400人(宿泊約360人)に増え、講堂に入りきれない一部の人が、
公園のテントで夜を過ごした。
横浜市の簡易宿泊所から来た男性(47)は「講堂に寝られて助かった。同じような立場の人を
多く知ることもでき、勇気づけられた」と語る一方、「今後は親類を頼ろうと思うが、
それが決まるまでは寝る場所がほしい」と表情を曇らせた。
昨年11月に山梨県の電機メーカーへの派遣契約を切られた男性(48)は
「災害時の仮設住宅はすぐできるのに、私たちは軽く見られている。
住居が決まらなければ仕事もできない」と訴えた。
日雇い仕事をし、深夜営業のファストフード店やマンガ喫茶を転々としていた男性(36)も
「働いてから数日後に日給が支払われる場合も多い。寝る場所だけは何とかしてほしい」と話した。
宿泊施設を巡っては、東京都中央区が廃校になった小学校2校の施設提供を決めたが、
食事の準備が容易ではないといった問題点が残っている。【工藤哲】
1月3日21時6分配信 毎日新聞
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派遣村に設けられているテント=東京・日比谷公園で2009年1月3日午後、工藤哲撮影
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