09/01/03 21:04:09 0
(>>1の続き)
―実際にどの程度が押し紙なのでしょうか。
黒薮 全国的なデータはありません。個別の販売店を取材してきた私の推測では、おおむね
3~4割は押し紙だとにらんでいます。もっとも地方紙は別です。地方紙の場合、押し紙を
してでも大部数にみせかけ、広告の媒体価値を競い合う必要性は全国紙に比べて薄いようです。
■書類の上では押し紙はないことになっている
―4割というのはちょっと多すぎる気もしますが、具体例はありますか。
黒薮 新聞社も販売店名も分かっています。例えば九州地区のある全国紙の販売店では、
07年秋に総部数2010部となっているところ、本当に読者に配っていたのは1013部でした。
押し紙が997部、5割弱という計算になります。大阪では押し紙が7割という店もありました。
首都圏の少ないところでも2割はあるかな、というのが実感です。必要な予備紙を計算に
入れても実態は大して変わりません。
―新聞社側は、押し紙の存在を認めているのでしょうか。
黒薮 認めていません。違法行為なので認めるわけにはいかないのでしょう。実際、
販売店側が作る書類の上では押し紙はないことになっています。新聞社から、拡販しろ
というプレッシャーが強く、新聞拡販のノルマが達成できなければ、「怠け者」と見られて
つぶされかねません。そんな状況で、自ら「実配部数」欄に押し紙を含んだ数を書き入れて、
営業成績をよく見せるケースがあるのです。しかし、新聞社側からすれば、販売店が勝手に
ウソの数字を書き込み、信頼関係を裏切られたと主張することも可能なのです。
(おわり)
※一部略 全文はソース先でご確認ください