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大阪府枚方市の清掃工場建設をめぐって官製の競売入札妨害（談合）の罪に
問われた前市長の中司（なかつか）宏被告（５２）の被告人質問が２６日、
大阪地裁であった。前市長は、同じ工事をめぐる談合と収賄の罪で実刑判決を
受けた元大阪府警捜査２課警部補の平原幸史郎被告（４９）＝上告棄却決定に
対して異議申し立て中＝に再三頼まれて、息子の就職先を世話したと供述。
元警部補について「強引なことを言う人だなと感じた」と述べた。
弁護側の質問に対する中司前市長の供述によると、０５年秋の枚方市役所の
採用試験の前、平原元警部補から息子の採用を頼まれた。口利きを断り、
不合格になると、元警部補から「息子には『頼んだから勉強せんでも入れる』と
言っていたのに、どういうことだ」と言われた、と前市長は語った。
その後、大阪府内の私立大学の非常勤職員の受験を勧め、今度は合格。
平原元警部補から「常勤になれないか」と頼まれ、大学側に問い合わせた
ものの断られたという。
大手ゼネコンの大林組側が工事を落札できるよう談合したとされる
この事件で検察側は、親しくしていた中司前市長に協力を頼まれた
平原元警部補が、同社側への「橋渡し役」を担って発注工作が実現したと
主張している。
▽朝日新聞
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