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リニア技術供与:JR東海葛西会長の中国観
「高速鉄道技術を海外に供与するには条件がある。その第一は政治的に安定していることだが、法律による統治がしっかり行われていることや、
契約を遵守すること、私的所有権が確立していることなどの条件も必要だ」
リニア中央新幹線の2025年開業を目指しているJR東海の葛西敬之会長は08年12月26日、東京・内幸町でJR東海の海外戦略の基本姿勢についてこう強調した。
葛西会長はさらにリニア技術や新幹線技術を中国に供与する可能性について「中国はこういう条件を適しているとは思えない」と否定。
「日本では鉄道建設は目いっぱいに近づいており、フロンティアを求める必要があるが、希望を持てるのは米国大陸だ」と指摘し、
中国が進めている新高速鉄道建設計画は、日本などの新幹線技術供与の条件を受け入れたものではないとして、技術供与にあたってはあくまで厳しい原則を貫く姿勢を示した。
リニア計画は、2025年の開業を目指してJR東海が中心になって進めており、南アルプスを経て東京~名古屋を途中停車を含め約1時間で結ぶ構想。
国土交通省が12月24日、JR東海などに着工に向けた調査を指示し、具体化に動きだした。
25年に開業するには来年度中に沿線自治体の同意を取り付ける必要があり、次の課題として海外展開が焦点になっている。
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