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(略)
さて今回のテーマは、日本のNPO法人が編集し、昨年秋に中国で出版された
日本語教材をめぐり、「旧日本軍医が多くの中国人を助けた」という史実を、
中国側が「問題がある」として削除していたという話です。
北京総局の矢板明夫記者の記事によると、教材は北京の大手出版社
「外語教学と研究出版社」が出版した「日語読庫」で、日本のNPO法人が
外国人向けに編集した「日本語多読ライブラリー」が原本です。
「雪女」「走れメロス」など日本のおとぎ話や短編小説、伝記など5つの文章が収録されており、
日中の出版社は同じ内容の掲載を前提にしていたのですが、中国側が突然、
「永井隆、原爆の地 長崎に生きて」という文章について変更を求めてきたそうです。
長崎への原爆投下後、自身も被爆しながら、多くのけが人を治療した医師、
永井隆氏の生涯をつづった文章なのですが、永井氏は1937年、軍医として中国に赴き、
多数の中国人患者の治療にも当たりました。
ところが、中国の出版社が「1939年には1年間で4000人の中国の人々を助けた」
などの部分について、「記述に問題がある」と日本側に手直しを要求。
結局、「永井隆」の部分はすべて削除して出版されたそうです。
日本側の出版社では、「削除は中国側の出版社の現場の意見ではなく、
上の方の判断との印象を受けた」と話しており、そういうことなのでしょう。
イカソースをご覧ください
URLリンク(katayamam.iza.ne.jp)