09/01/02 14:53:31 nJCpHNs70
春がやって来ました、蟻もキリギリスもなんとか生き残れました。
キリギリスは再び人生を謳歌し始めました、蟻から物を買ってくれるようにもなりました。
蟻もまたハケンアリを雇って商売を始めました、しかしハケンアリは以前のように真面目に
働いてくれずに盗みやサボりやワザと不良品を出すようになりました。
そこでヤクザアリを雇ってハケンアリを締め付けました、するとヤクザアリはハケンアリに
殺されてしまいました。
ハケンアリは冬のことを忘れていなかったのです
以前のような忠誠心や団結心がなくなった蟻社会は急速に弱体化していきました。
セイシャインアリも自分の保身で手一杯で備蓄どころではありません。
再び冬がやって来ました、しかし今年はこんなわけで全く備蓄ができませんでした。
ハケンアリを追い出し、セイシャインアリを追い出しても食料は足りませんでした
そしてとうとう蟻さんたちは絶滅してしまいました。
春になりました、蟻が絶滅した事を知ったキリギリスは驚きました。
「不思議だねぇ、私達より遥かに質素倹約に努めていたのにどうして絶滅したんだろ」
キリギリスの歌う春の草原には無数の蟻の死骸が並んでいました。