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★生活危機:08世界不況 就職戦線、来年も闇 旧態依然「ハンディ」に怒り
◆実家はどこですか? ---大阪です。 じゃあ、だめですね。
横浜港を見下ろす高層ビルに、リクルートスーツの学生が吸い込まれていく。12月10日、造船会社15社が再来年
の卒業予定者向けに開いた就職セミナー。先輩から「就職するなら早い方がいい」と聞かされていた女子大学院生
も参加した。専攻はヨーロッパ史だが、研究者として生きていくのも難しそうだと思い、修士課程2年で勉強に区切り
を付けることにした。「島国ニッポンの産業を支えてきた造船にかかわりたい」。そう思って第1志望にした。総合職で
の内定獲得を目指し、午前10時から8社のブースを回った。
「実家はどこですか」。四国に本社がある造船会社のブースに近寄ると、男性社員が話しかけてきた。業績が伸びて
いると聞き、興味を持った会社だった。「大阪です」と答えると、社員は言った。「じゃあ、だめですね」
女性総合職の採用予定はなく、一般職でも本社に自宅通勤できる人材に限定していると、社員は説明した。募集時に
性別を理由に門を閉ざすのは男女雇用機会均等法に違反する行為だと指摘すると、社員は笑いながら「違反している
んですかねえ」とやり過ごした。旧態依然の採用方針に腹が立った。ある大学の就職担当者は「結婚や子育てを理由
に女性は数年で退職する可能性がある。リスクを承知で女性を多く採用するのは難しいという企業もある」と、いまだ
に女子の就職に理解がない企業があると説明する。文系の大学院生向けに特別な求人があるわけでもない。
修士課程を終えた文系院生の就職率は約4割というのが現状だ。
「学部生より初任給が高い大学院生は不況の中で企業に敬遠されるかもしれない」。女子と院生。二つの「ハンディ」を
背負ったと、女子大学院生は感じている。「よほどいい人材だと認めてもらえないと採用されない」。不安を抱えながらの
就職活動は続く。(一部略)
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