08/12/28 00:25:26 97WKuUTe0
>>390
では、以上の状況変化を踏まえて、ド・ゴールのケネディーに対する質問に戻り、それを東アジアに当てはめよう。
「アメリカは、自らが核攻撃を受ける危険を承知の上で、日本を守るために中国に対して核による先制攻撃を仕掛けることができるのか」。
答えは明白であろう。この質問に対して、アメリカは、今もド・ゴールに対するケネディーの答えしか出せない。
(ド・ゴールは、アメリカは自ら核攻撃を受ける危険を承知でフランスを核攻撃から守れるのか、とケネディーに迫った。
ド・ゴールがアメリカに確かめたのは、アメリカがソビエトから核攻撃を受ける危険があるときの「核の傘」である。
当時のソビエト軍首脳の発言。
「ソビエトの指導者は、制約のない全面核戦争の用意がある」(一九六二年、ソコロフスキー元帥)
そしてケネディーは、ド・ゴールに「イエス」と答えることが出来なかった。ケネディーは顔面蒼白になったとも伝えられている。
従って、ド・ゴールはフランスの核保有に踏み切っていく。)
よって、我が国の総理大臣は、今こそ、佐藤総理の言う、「ド・ゴール大統領のような考え方」を決断せねばならないのである。
このド・ゴールは、これからは核を保有しない国は独立国としての扱いを受けられない、と考えていた。
我が国が、この先、独立国としての扱いを受けるという保障は、軍備拡張の著しい東アジアにおいては何処にもない。
我が国は、ド・ゴールのように考えねばならない状況下にあり、自ら核抑止力を保持しなければならない。
つまり、核を我が国に落とさせない力を保持しなければならない。これが、
我が国が独立国として平和を確保する為の決断である。
従って、総理大臣は、アメリカ大統領に対して、次のように要求すべきである。
「四十四年前には、我が国総理はアメリカ大統領に対して、『核の傘』を要請した。
しかし、ご承知のとおり状況は変わっている。
従って自分は、アメリカの『傘』ではなく、アメリカの『核』そのものを我が国に貸し出すように要求する。
アメリカがこの核を貸し出すことが困難なら、日本国民の安全を確保する責任を果たすために、
我が国独自で直ちに核を開発することになる。」