08/12/26 12:48:14 0
★現場から:ネットと記事 読み手への想像力 /神奈川
・10月、横浜松坂屋の屋上にあった人気フォークデュオ「ゆず」の壁画が横浜市内の
神社に移設されるという記事を書いた。数日後、その記事がインターネットのSNS
(ソーシャルネットワーキングサービス)に配信されているのを見つけた
▼そのSNSでは、記事の感想をコメントとして誰でも書き込むことができる。
日々、記事を書いていても、読み手がどう感じているかを知る機会はさほど多くない。
私の記事を話題に、ゆずファンがネット上で語りあうのを見て、うれしくなった
▼同じニュース欄を眺めていると「出会い系サイトで知り合った女子中学生を性的暴行した
容疑で3人の男が逮捕」という記事を見つけた。県内で起きた事件。配信されていたのは
他紙の記事だったが、1週間ほど前に、私も警察取材を基にほぼ同様の記事を書いていた
▼「ゆず」の記事よりはるかに多い300件以上のコメント(現在は見ることができない)。
その大多数が被害者にも落ち度があると非難するものだった。読むに耐えない表現で
書かれたものも多かった
▼記事は誰かを傷つけるきっかけになりうる。だからこそ、事実をよく確認し、先輩や上司と
何度も相談した上で、最大限の配慮をして書いてきた。ところがコメントの一群はあまりに
暴力的で、もし被害女性が見ていたら……と想像すると、しばらく何も手に着かなかった
▼お店の評判や本・音楽・ニュースの感想などなど。ちょっと検索すれば、あるモノが
どう受け取られたかを簡単に知ることができる。ネットが生んだ大きな変化の一つだ。
非常に便利だが、ネット上の言葉は生々しすぎて配慮に欠け、人を傷つけることが
多いのも事実だ
▼ネットで私の記事が読まれ、誰でもコメントができ、それがまた誰にでも読まれる時代。
「現場から」配慮を尽くして記事を書いても、この連鎖が時に「暴力」につながることも
あるのだから、書かれる人や読み手への想像力が欠かせないと改めて実感した。【高橋直純】
URLリンク(mainichi.jp)