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★『麻生色』埋蔵金頼み 11兆円、出動増なら枯渇も
2009年度予算編成では、特別会計の積立金を指す「霞が関埋蔵金」が一躍注目を集めた。
08年度第二次補正予算と合わせると、6つの特会から約11兆円が一般会計に転用された。
しかし、埋蔵金は「一度使い切ればおしまい」(財務省幹部)のつなぎ資金でしかない。
税制抜本改革で安定財源を確保できなければ、脆弱な財政構造を脱することはできない。
総額の8割近くを占めたのが、金利変動リスクに備えて総資産の5%を上限に
利益を積み上げた「財政投融資特別会計」の積立金だ。
外国為替資金特会からの繰入額も、過去最大規模に膨らんだ。
計8兆円を超えた財投特会積立金の使途は2兆円規模の定額給付金、
公共事業などに活用する「経済緊急対応予備費」など。
いずれも、麻生太郎首相肝いりの政策で、「麻生カラー」の負担を一手に引き受けた形だ。
新規国債発行額が過去最大になるのを防ぐ効果はあったが、もともと財投特会の積立金は、
借金の返済に充てられてきた。一般財源への転用は赤字国債の発行と同じことになる。
一方、残高は急減して上限を割り込む見通しだ。
07年度末は約17兆9千億円あったが、
08年度末は8兆9千億円、
09年度末には6兆5千億円に減少する。
財政出動圧力が強まれば、枯渇する可能性さえある。 (東条仁史)
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