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★中川秀氏の元秘書、上場「口利き」 事務所側「独断で」
法人税法違反(脱税)の疑いが持たれている不動産会社「ABCホーム.」(東京)が
名古屋証券取引所(名証)への上場を目指していた05年9月、
自民党の中川秀直・元幹事長の公設第2秘書(当時)が、当時の塩田大介社長(40)とともに
名証の首脳と面会し、上場できるように働きかけていたことが関係者の話でわかった。
名証側の拒否で上場は実現しなかったが、名証首脳は「口利きと受け止めた」と話している。
中川事務所は、朝日新聞の取材に対し、名証首脳と秘書の面会について認めたうえで、
「中川氏に報告せず、独断で行われた」としている。
さらに「元社長と同席したに過ぎないので(ABC社に)便宜を図ったことはない。
常日頃より、事務所としては、秘書業務で『圧力』と誤解されるような活動をしてはいけないと周知徹底している。
『圧力』と誤解されるようであれば極めて遺憾」などと文書で回答した。
問題を今年2月に知ったという同事務所は公設秘書を辞めさせている。
関係者によると、元秘書は05年9月16日午後1時半ごろ、
塩田元社長らABC社の2人と名古屋市にある名証を訪れ、名証首脳と面会。
その際、元秘書は、名証の新興市場セントレックスについて
「(ABC社が)上場を希望しているのでお願いします」などと発言したという。
名証首脳は「中川先生側が推奨されても、駄目なものは駄目ですと断った」と話している。
同社の上場話については、都内の中堅証券会社が同年5月ごろから名証に打診していたが、
事前調査の結果、上場基準を満たせない可能性が高いと判断した名証は、この面会前に、
証券会社に上場を認めない方針を伝えていた。
ところが、その後、元社長から「名証に知り合いはいないか」と相談を受けた
元秘書が大手企業の幹部(当時)の紹介で名証側との面会を実現させたという。
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