08/12/24 22:55:04 0
期間従業員約550人の契約打ち切りを撤回することを決めた「いすゞ自動車」と労働組合との
団体交渉が24日、都内で開かれた。
同社側から説明を受けた組合側の期間従業員からは「一歩前進」と評価する声も上がったが、派遣労働者の組合員らは「派遣は置き去りか」と厳しい反応。同じ非正規労働者で明暗が分かれる形
となった。
派遣労働者として同社藤沢工場で3年間勤務してきた山本秀男さん(34)は交渉終了後、期間
従業員と処遇が割れたことに、「同じような仕事をする労働者なのに扱いが違うのはおかしい」と
憤り、「今後の交渉に望みをつなぎたいが、長引くかもしれず、仕事探しに支障が出る」と不安を
隠さなかった。
今年6月から同工場で働く派遣労働者の男性(40)も「派遣にも何らかの対策が示されると期
待していたが、きょうの話し合いでは光が見えなかった」と落胆の表情。
一方、同社栃木工場(栃木県大平町)で働く男性期間従業員(47)は「契約期間のある来年3
月末まで解雇されずに済むのは一歩前進」と歓迎しつつも、「4月以降は生活の見通しが立たな
い。派遣からスタートして約4年間、正社員を目指して頑張ってきたのに」と肩を落とした。
臨時的な雇用契約を結んで働く労働者は、正社員に対して非正規労働者と呼ばれるが、このう
ち、期間従業員やパート、アルバイトなどは勤め先の企業からの「直接雇用」。一方、派遣会社に
登録して派遣先企業で働く労働者は「間接雇用」の関係にある。
舛添厚生労働相は19日、日本経団連に対して、「有期契約労働者の場合は、やむを得ない事由
がある場合でなければ契約期間中に解除できない」と要請、直接、間接の違いにかかわらず契約打
ち切りをしないよう求めている。しかし、今回は直接雇用者だけが打ち切り撤回の対象で、約82
0人の派遣労働者はカヤの外に置かれた形だ。
交渉に臨んだ(略)
(2008年12月24日22時26分 読売新聞)
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)