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★原告「食事できればほっと」
・「食事ができるとほっとするんです。今日も一日生きられたって」。25日に広島地裁で判決がある
生活保護訴訟の原告の一人、広島市東区の男性 (81)は、かみしめるように言う。幹線道路沿いの
古びたアパートの一室。家賃を除き、年金と保護費を合わせた月約7万5000円で暮らす。
2年前に亡くした妻とは60歳を過ぎて一緒になった。しかし、月に1万7930円あった老齢加算が
徐々に減額されかなわなくなる。食事や風呂の回数を減らし、新聞もやめた。
加算が廃止された2006年の12月。急に体調を崩し身動きができなくなった妻は、最期まで病院に
行くことを拒み、自宅で息を引き取った。「もう少しお金があれば満足な食事もさせてやれたのに。
すまなかった」
公判は欠かさず傍聴した。保護基準の見直しによる「痛み」を妻の分も訴えたかったからだ。
11―21歳の子ども4人を抱える広島市西区の無職女性(46)は保護費の約1割を占めていた
母子加算約2万7000円が約8000円にカットされた。原告になり、ほかの仲間や子どもに勇気
づけられている。「自分と同じ境遇にはなってほしくない」。判決に子どもたちの将来も託す。
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