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半世紀ぶりに単体赤字見通しとなったトヨタの「期間従業員3000人削減方針」シ
ョックで、名古屋の街が大変なことになっている。すでに下請けや孫請けなど多くの関
連会社で雪崩を打つように「派遣切り」が進んでいるが、クビを切られた若者たちが名
古屋に殺到。歓楽街を中心に、異様なムードに包まれ始めているのだ。
「期間工の多くは、沖縄など遠方からの出稼ぎ組です。彼らは契約を解除されても帰り
の交通費をもらえず、名古屋までの電車賃しか渡されない。もともと、関連会社が集中
する豊田市や岡崎市、豊橋市ではホームレスの収容人員が足りず、次から次に名古屋に
やって来ます。しかし、すでに名古屋のハローワークは求職者であふれ、収容施設もい
っぱい。行くアテもやることもないから、名古屋駅裏や栄あたりの歓楽街をブラブラし
ている。ストレスがたまり、群れて騒ぐ若者らもいて、風俗嬢たちが怖がっています。
とうとうヤクザが見回りを始める始末で、周辺住民らは何かコトが起きやしないかと、
ビクビクしています」(地元紙記者)
●風俗嬢は「北に行きゃー」と店から交通費を手渡され…
“トヨタ不況”は、名古屋で働く風俗嬢たちの生活も脅かしている。
「いくら街にオトコがあふれても、みんなカネがないから、風俗店は商売あがったり。
風俗嬢には、店から『北に行きゃー』と交通費を渡されて、北陸の地方都市で働くよう
に斡旋されている子もいます」(業界事情通)
ついこのあいだまで元気だったのがウソみたいな名古屋の凋落(ちょうらく)ぶりだ。
(日刊ゲンダイ2008年12月20日掲載)
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