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★近聞遠見:小沢流のわかりにくさ=岩見隆夫
今年、政治は漂流していた。党首たちの1年を振り返ると、自民党は福田康夫前総裁
が突然途中下車し、後継の麻生太郎総裁はいま、逆風に身をさらしている。
公明党の太田昭宏代表は与党内の発言力を増したものの、連立維持に悩まされどおし
だった。共産党の志位和夫委員長、<蟹工船>ブームで面白い風が吹く。
社民党・福島瑞穂党首、国民新党・綿貫民輔代表は小党ながらともに挑戦的だった。
そんななか、民主党の小沢一郎代表だけが追い風を背に、にらみを利かせているように
映る。
だが、小沢は政界で好感を持たれていない。謎が多いことと、周期的に繰り出してく
る策略に警戒感が強いからだ。
謎といえば、昨年暮れ、政界の内外を震撼(しんかん)させた大連立騒動の真相はい
まだにすっきりしていない。それが、来年にかけての政局の行方にも、一種の影を落と
しているのだ。
(中略)
小沢がそれほど執念を燃やした狙いは何か。密談のなかで、小沢は、
「参院選でバラマキ政策をたくさん出したから、せめて半分ぐらい(連立政権のなか
で)実現させたい」
などと語ったという。また、
「民主党の連中は、いまはおれを神格化しているが、いずれみんな離れていく」
とも言っている。しかし、それが意図のすべてとは思えない。
(中略)
麻生政権が行き詰まったので、超党派の選挙管理内閣を作ろう、という。
大連立の変形だが、非現実的だ。
来年は大乱の兆し、謀(はかりごと)は密なるをもって、ということかも
しれないが、小沢流のわかりにくさは困る。
■ソース(毎日新聞)
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