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名古屋市千種区の派遣社員、磯谷利恵さん(当時31歳)が07年8月、
拉致・殺害された事件で、強盗殺人罪などに問われた神田司被告(37)の
公判が19日、名古屋地裁(近藤宏子裁判長)であった。神田被告が事件後、
磯谷さんについて「嘘(うそ)吐(つ)き姉ちゃん」「食えねえ女だ」などと
書いた手紙を交際相手に渡していたことが明らかになった。
神田被告は手紙で、拉致後の車中で磯谷さんが吐き気を訴えたことに触れ
「車酔いしてたら、背中とかに汗かくんだよ。芝居の上手(うま)い彼女(笑)。
嘘吐き姉ちゃん。嘘なら俺(おれ)の方が上手だぜ」と書いていた。磯谷さんが
包丁で脅されて震えていた場面は「がったがた。マグニチュード10?」と表現。
また事件を「仕事」と表現し「『仕事』(8月21~25日)をちゃんと覚えて
おこう」と書いていた。
公判で神田被告は「(交際相手から)犯行時の正直な気持ちを書きなさいと
言われた」などと説明。「頭を下げるとか文章にしてわびるとかで許される
行為ではありません。判決に恭順するということで納得していただきたい」と
述べた。
また神田被告の父親(72)が証人出廷し「被害者や遺族の方にどんなに
謝っても謝りきれない。極刑が妥当じゃないかと思っています」と述べた。
▽毎日新聞
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