08/12/19 23:35:31 0
■戦争賛美せず 愛国心あおらず 日本は最も抑制
先の大戦に対する各国の歴史認識問題が、アジアの国際関係に影を落とし続けている。米スタンフォー
ド大学アジア太平洋研究センターは、日中韓と米国、台湾の高校歴史教科書比較研究プロジェクトを実施
し、日本の教科書は戦争を賛美せず、最も抑制的だと指摘した。研究チームの主要メンバーである日本史
学者ピーター・ドウス氏に研究成果を、元米紙東京特派員ダニエル・スナイダー氏に研究の趣旨を報告し
てもらった。論点スペシャルとして紹介する。
■暗黙の教訓
日本の高校歴史教科書は過去30年間、海外のマスコミで悪評を買ってきた。太平洋戦争の開戦に対す
る日本の責任や、日本軍が占領地にもたらした苦難に教科書が十分な注意を払っていないという批判が
あり、教科書の内容がますます愛国主義的になっていると主張する人々もいる。
スタンフォード大学アジア太平洋研究センターの「分断された記憶と和解」研究は、こうした批判が間違っ
ていることを明らかにした。日本の教科書は愛国主義的であるどころか、愛国心をあおることが最も少ない
ように思われる。戦争をたたえることがなく、軍隊の重要性を強調せず、戦場での英雄的行為を語らない。
物語的な叙述をほとんど省いた出来事の年代記となっている。
日本の教科書が示しているのは、暗黙の教訓だ。それは、軍国主義の拡張は愚かなことであり、戦争は
市民に甚大な犠牲を押しつけるものであると諮る。日本の歴史教科書の戦争記述は、戦後日本が外交政
策の手段として軍事力の保持を拒んでいることと完全に歩調を合わせている。
日本の学習指導要領は、近隣諸国との友好的で協力的な関係の発展、アジアと世界の平和と安定の必
要性を強調している。
(>>2-20辺りに続く)
ピーター・ドウス氏
スタンフォード大名誉教授。専門は日本近代史。ハーバード大で歴史学博士。英国帝国史研究で進展し
た「非公式帝国」論などを導入、戦前日本の帝国史・植民地統治研究に貢献した。早稲田大などで数えたこともある。
ソース:読売新聞<日米中韓台、歴史教科書比較>
ネットになし:紙面キャプURLリンク(hisazin-up.dyndns.org)
依頼 スレリンク(newsplus板:561番)