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・トヨタ自動車は、2009年3月期決算の業績予想を下方修正する方針を固めた。22日の
年末会見で公表する。円高と販売不振のため、単独では通期の営業損益が約半世紀ぶりの
赤字に転落する公算が大きくなっている。トヨタが赤字に陥れば、世界同時不況による
日本製造業の苦境をあらためて浮き彫りにする形となる。
トヨタ単独の09年3月期の業績予想は当初、売上高11兆9000億円、本業のもうけを
示す営業利益が5000億円、純利益7700億円だった。
だが世界金融危機と販売不振に伴い、11月6日の中間決算発表時、売上高を10兆6000億円に、
営業利益を前期比87%減の1400億円(下半期は1100億円の赤字)に、純利益を5100億円に、
それぞれ下方修正した。
この際は下半期の為替レートを1ドル=100円、1ユーロ=130円に想定。だがその後、
1ドル=90円を突破する円高が進み、為替差損がさらに拡大した。日米欧の販売不振は
新興国や資源国にも広がり、当時の想定よりはるかに深刻化。年度末に向けてさらに悪化すると
みられている。
このため下半期は損失が大きく膨らみ、収益改善策の効果を差し引いても上半期の単独
営業利益の実績(2525億円)を消失させる可能性が高まっている。
トヨタは来年1-3月の市場動向を慎重に見極めながら2度目の下方修正について詰めの
検討を急いでおり、22日に正式決定するとみられる。
トヨタが過去に赤字を出したのは、いずれも税引き前利益ベースで、創業直後の1938年
3月期と、戦後の経営危機で創業者の故・豊田喜一郎氏の社長退任につながった50年
3月期の2回だけ。
トヨタは連結決算予想についても11月に営業利益を前期比73%減の6000億円に修正している。
連結では通期で黒字を確保するもようだが、トヨタ幹部は「まだ分からない」と話している。
自動車業界ではホンダが17日、09年3月期連結決算の業績予想で、営業利益を従来より
3700億円減の1800億円に下方修正している。
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