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・兵庫県西宮市がJR西宮駅前の好立地で分譲した再開発マンションが、売り出しから17年たっても
「完売」に至っていない。先月ようやく最上階の1室が売れたが、まだ1室が残っている。
景気の冷え込みにもかかわらず最近まで当初の高値を掲げており、不動産業者は「信じがたい
お役所仕事」とあきれている。
92年着工、95年8月完成の「ヴィエント西宮」(17階建て、全85戸)。着工に先立って91年に
分譲を始めた。29戸は地権者、47戸は県住宅供給公社に売却。残り9戸を再開発地域の
住民向けに売り出したが、最上階の3LDK(91.91平方メートル、当初販売価格4980万円)と
6階の2LDK(65.32平方メートル、同3840万円)の買い手がつかなかった。価格には、バブル期の
高い開発コストが反映されていた。
市は02年度、この2室の売却を同公社に打診したが、提示された額は計3千数百万円という
安さだったため、「市民の理解を得られない」と断念。大幅に値下げしての販売も検討したが
「差損につながる」と見送られた。
だが、空き室の所有を続けるだけでも経費がかかる。マンション管理組合に支払う共用部分の
管理費などは2室で年間約40万円、今年までに累計500万円以上になった。
市は今年度、不動産鑑定士の意見を聞いたうえで、新たな分譲価格を3LDKは3230万円、
2LDKは2725万円に設定した。民間業者に委託すると多額の経費がかかるため、直接販売
することにし、再開発地域の住民向けという条件も外した。
3LDKには10人以上が応募し、契約が11月に成立した。だが2LDKは成約に至らず、
先着順での募集を続けている。
当初に47戸を引き受けた県住宅供給公社も一般向けの販売に苦戦したが、こちらは早くに
手を打った。01年になっても21戸が売れ残ったため、負担軽減のため賃貸に切り替えたのだ。
地元の不動産業者は「マンションは築年数がたつほど価値が下がる。普通なら半値にしてでも
早く売ろうとするのに、十数年も漫然と保有し続けるなんて民間ではありえない」と市の対応に
驚いている。(一部略)
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