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ギリシャの暴動:アテネのアナーキー
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ギリシャは活気ある民主主義が自慢だ。
議会の前で毎年何度も繰り返され渋滞の原因となっているデモへの不平不満
にも拘らず(週平均2回だそうだ)、現代ギリシャの抗議行動熱は、古代アテネの
黄金時代の継続を強調している、と政治家は熱弁を奮う。
中には暴力的になるデモもある。今年は数回、「アナーキスト」を気取る、フードを
かぶった若い男達のグループが、デモの最後部を務めた。彼らは鉄の棒やら
火炎瓶を持ち、結果的にいつも機動隊と衝突する。店のショーウィンドーは壊され、
議会の外にあるシンタグマ広場には、催涙ガスが数時間充満する。
今週は、アレクサンドロス・グリゴロポウロスという15歳の少年が、12月6日土曜日に、
アナーキストの本拠地として知られるごみごみした街の中心部Exarchiaで、警察官に
射殺された後、前代未聞の規模で暴動が勃発した。 通りすがりのパトカーに暴言を
怒鳴るのは、アテネの若者にとって土曜の夜の恒例行事だ。 しかし、前回警察が
ティーンエイジャーを殺害したのは、1985年のことだった。
今回、アナキストが車に放火し、クリスマスの飾り付けをしたショーウィンドーを
破壊し、中に火炎瓶を投げ込んで、抗議運動は素早く大通りにまで広がった。
アテネ以外でも、1ダースほどの都市で、デモ隊が警察署や政府の建物を襲った。
暴動から4日経った火曜日の夕方になっても、とても収まる気配はなかった。
ファリロン郊外で件のティーンエイジャーの葬式が執り行われた後、高校生数百人
が警察と戦い、他のデモ隊は議会の外にいる警備員に投石した。
保守派のコスタス・カラマンリス首相の、冷静を求める訴えは無視された。
暴動鎮圧を目指した総意を求める政治首脳陣の協議は失敗に終わった。
野党全ギリシャ社会主義運動のアンドレアス・パパンドレウ党首は、カラマンリス氏
に辞任を要求し、総選挙を呼びかけた。 「事実上、無政府状態だ。我々は政権を
主張する」と彼は言った。